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タイトルの通り「こういう聖書の解釈も楽しいかもしれない♪」
っていうだけの話です(汗)
別に特定の宗教を批判するつもりも、馬鹿にするつもりもまったくなく、私なりに愛情と希望(?)を込めて書いてみました。
でも、読んで嫌な気持ちになられる方もいらっしゃるかと思いますので、そういう方はスルーでお願い致しますm(_ _;)m
何だかんだ言っても、ただのエロギャグですので…(滝汗)
昔々、ナザレという町にマリアという名の、それはそれは美しい娘がいました。
彼女を一目見ようと、遠くの町からもナザレを訪れる人が後を立たないほどに美しいその娘は、しかし町では評判の浮気者でした。
町中の若者と遊び回った挙句、ある日マリアは自分が妊娠してしまったことに気が付きます。慌てた彼女は、心当たりのある若者一人一人に「結婚して欲しい。」と頼みますが、身重になったマリアをもう誰も相手にしてくれませんでした。
そんなある日、真面目で目立たないヨセフというおじさんが、困ったマリアに結婚を申し込みます。それまで冴えない大工のヨセフには、見向きもしなかったマリアですが、自分とお腹の子供を黙って引き受けてくれるという彼の優しさに打たれ、これまでの自分を悔い改めてヨセフの良い妻になることを誓います。
怒ったのはヨセフの両親で、「こんな女をうちの嫁には出来ない!」と、マリアを家に入れることを拒否しました。
途方にくれたヨセフは、違う町で産婆を見つけようと、身重のマリアを連れてベツレヘムに向かいますが、途中でマリアが産気づいてしまいました。ヨセフがとりあえず見つけた馬小屋にマリアを寝かせると、そこで彼女は男の子を産み落とします。
マリアが産んだその赤子は、産まれたばかりというのに、もう美しく整った顔立ちをしていました。印象的に煌めく瞳にも、既に深く落ち着いた光が湛えられています。
偶然同じ馬小屋で野宿していた3人の賢者が、その赤ん坊のあまりの美しさに、恐縮するマリアとヨセフには構わずに、その子に色んな贈り物をくれました。
不思議なことに、その子は町の誰にも、いえ、マリアが今までに会ったどの男にも似ていませんでした。そしてその子には、大人達の誰もが自然にその子の前で頭を垂れてしまうほどの気品があったのです。
ヨセフはその時、マリアと息子を連れて家に戻る決心をしました。
大事な一人息子の家出に心を痛めていたヨセフの両親も、マリアが心を入れ替えるならと、彼女を一家の嫁として迎える決心をします。
赤ん坊の気高い美しさは、成長するにつれて誰の目にも明らかになり、その子がヨセフの子供でないことを皆知っているにも関わらず、面と向かって悪口を言うものはとうとう現れませんでした。
こうしてマリアはヨセフに愛され、やがて彼の年老いた両親を看取り、大工の妻として幸せな日々を過ごします。
ただジーザスと名づけた息子が成長するにつれ、マリアの頭を痛めることが多くなりました。年頃になった息子が大工仕事を嫌って、まったくヨセフを手伝おうとしないのです。
美しい義理の息子に弱いヨセフは、そんなジーザスを叱ろうともせず、マリアは一人でやきもきしていました。
それにジーザスは町の子供と一緒に遊ぼうとしません。学校が終わると一人で家に戻っては、一日中ぼんやり何か考え込んでいます。
そんなある日のことでした。ジーザスはマリアがびっくりするようなことを言い出します。
「私は神の子である。」
とんでもないことを大真面目な顔で言う息子に、マリアが恐る恐る事情を尋ねると、息子はただ「私はこれから砂漠へ参ります。」とだけ答えて、マリアが夫を呼ぶ暇もなく、家を出てしまいました。
夜になっても戻らない息子を心配して、マリアとヨセフが明かりを灯したまま遅くまで起きていると、「こんばんは。」と声を掛けて、お隣のヤコブが訪ねてきました。
まず夜遅くにたずねてきたことを謝ったヤコブは、「言いにくいんだけど、話といた方が良いかと思って。」と、昼間ヨルダン河のほとりで目撃した出来事を話し始めました。
「なんだか河の周りにえらく人が集まっててよ。おいら、何だ?と思って、近づいてみたら、おったまげたことに、そこにお宅の息子さんがいたんだよ。」
河のほとりにいたのは、近頃、近在の若者を誑かしていると評判の、洗礼者ヨハネと名のる青年でした。ヤコブが見たのは、そのヨハネと押し問答しているジーザスでした。腰布を巻いただけのヨハネと、何を思ったか服を脱ぎ捨てて美しい裸身を晒したジーザスが向き合っています。
「私があなたに洗礼を授けるなど、どうして出来ましょう。あなた様こそ、私を祝福してくださるべきお方ですのに。」
戸惑ったように言うヨハネに向かって、ジーザスが答えました。
「いいえ、あなたに正しいやり方でしてもらうことが必要なのです。」
そう言われたヨハネはジーザスの手を取ると、彼をヨルダン河の流れの中に沈めました。そして周りの見物の前で、何とそのままヨハネがジーザスを「祝福」し始めたのです。
「それ以上詳しいことはとっても言えねえけんど、まあ男同士ってのは、凄まじいもんだわ。」
あっけに取られて言葉もないヨセフとマリアの前で、ヤコブが続けました。
「仕舞いにあんたのとこの息子が嬉しそうに叫んだもんだ。」
“ああ、天が裂ける!まるで白い鳩のように御魂が降臨されるのが見える。私には天の声が聞こえる。愛しい息子よ。私はそなたの中にいる、と!”
そこで言葉を切るとヤコブが二人を見詰めました。
「意味分かんねえけどな。」
ヤコブはそこで息を吐くと、右手で見えないカップを掴んで持ち上げ、喉が渇いたという仕草をしてみせました。マリアは慌てて台所に走ると、ちょっと考えてから、ヤコブにも夫にも、ついでに自分にも、水ではなく取って置きのぶどう酒を用意しました。
「飲まなきゃやってられないわ。」
独り言を呟きながら居間に戻ると、ぶどう酒を見たヤコブが顔を輝かせ、「こりゃどうも。」と言いながら、手渡された杯をグビグビと飲み干しました。マリアもヨセフも負けずに飲みます。
「ふーっ。こりゃ上物だ。ごちそうさま、奥さん。ま、そんなわけで、おいらの他にも見てた奴は多いから、いずれ噂になると思ってさ。近所のよしみで一応伝えとこうかと思ったわけなんで。」
「それはどうも、わざわざ。」
戸惑いつつもヤコブに頭を下げたヨセフとマリアに向かって、酔いの回ったヤコブがそこで不用意な一言を吐きました。
「しかしまあ、あれだ。お宅の息子さんも男に何されて、あんなにでけえヨガリ声を上げるっていうのは、血は争えないもんだねえ。」
マリアがハッと顔を伏せると、ヨセフが厳しい声を出しました。
「ヤコブさん。色々と心配してくださって申し訳ない。ついては家内と色々話もありますので、今夜はどうかお引取り下さい。」
ぶどう酒の壜をもの欲しそうに見ていたヤコブは、ヨセフにそう言われると「しまった。」という顔をしました。
「いやヨセフさん。あんたと奥さんにはいつも世話になりっぱなしだってのに、つまんねえ事言っちまった。勘弁して下さいよ。じゃあ、おいらはこれで。」
小さくなって帰っていくヤコブを見送った後、ヨセフとマリアは顔を見合わせて溜息を吐きました。
ヤコブは気が小さくておしゃべりですが、根は悪い人間ではありませんし、今聞かせてくれたような話をこしらえるようなことがあるはずもないのです。だとすれば、ヤコブの話は本当に彼が見聞きしたことなのでしょう。
(一体、あの子はどうなってしまったというのかしら?)
不安に怯えるヨセフとマリアの元に、とうとうジーザスは40日間も帰っては来ませんでした。
―――その頃砂漠では…。
ジーザスは、彼の目にだけ映る「神」の導きに従って、己を試すために砂漠にやって来ました。神はそこに彼を置き去りにすると「どのような誘惑にも40日間の間は耐えよ。」と、言い残して行ってしまいました。
喉の渇きや飢えも彼を苦しめましたが、健康な若者である彼を最も苦しめたのは、美しい洗礼者ヨハネの面影でした。
「ああ、あの祝福をもう一度授かりたい…いや、今度は私が祝福を授けるのだ…」
そうして性欲を持て余すジーザスの前に、ある夜、美しい女が現れました。
「神の子よ。私はそなたのものである。私を受け入れ、祝福を授けなさい。」
その輝く金髪と、服を突き破って飛び出しそうな豊かな胸を見るなり、ジーザスは叫びました。
「悪魔よ去れ!」
豊満な美女の姿は、その言葉にふっつりと掻き消えてしまいました。
その次の夜には、流れ落ちる黒髪だけを見に纏った、信じられないほどに美しい女が現れました。
「神の子よ。私はそなたのものである。私を受け入れ、祝福を授けなさい。」
でも、その黒髪の間に見え隠れする白い太腿を見るなり、ジーザスは叫びました。
「悪魔よ去れ!」
黒髪の美女の姿は、その叫び声と同時に見えなくなってしまいました。
そしてまた次の夜、今度はほっそりした少年のような少女が現れます。華奢な身体を白い布に包んだ少女は、震えるような声で懇願しました。
「神の子であるあなたの祝福を、私にお授け下さい。」
でもジーザスは、そのあどけない顔をキッと見据えて言いました。
「悪魔よ去れ!」
その瞬間、少女の姿が消え、砂漠の夜の彼方に淡い光が現れました。徐々に明るむ空から、なんとも言えず美しい音楽の調べが降ってきます。そして空を見上げて佇むジーザスの前に、ふんわりと羽を広げた美しい青年が降り立ちました。
「神の子よ。よくぞ誘惑に打ち勝って下さいました。さあ、私に祝福をお授けくださ…あっ!」
目の前に降り立った天使が話し終えるか終えないうちに、ジーザスはその美しい天使にたっぷりと祝福を授け始めました。40日間の禁欲の後、ついに解き放されたジーザスの力は、さすがの天使ですらも受け切れなかったほどでした。
ようやく解放された天使が、フラフラしながら天に戻っていくと、ジーザスは大きく満足気な伸びをして、家路に着きました。
その後、ジーザスは神の子として布教の旅に出ますが、その彼の美貌と、全身から立ち込める不思議な力、強烈なフェロモンの前に、抵抗できる者は殆どいませんでした。
逞しい漁師の若者ペテロを始め、12人ものストーカーがジーザスを付け回し、やがて彼の布教の手助けをすることになります。
やがて彼の教えである、フリーセックス、フリーラブはあまりに危険な思想であるとして、彼らはローマ帝国に弾圧されることになるのですが、そのお話はまたの機会に…。
お終い
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後書き
例によって、思いついたから書いて、書いたから載せてしまったというシロモノです(汗)
ギャグというほど笑えもせず、まったく萌えもないという、どうしようもない話で申し訳ありませんでした(><;)
とにかく何か短編を載せないと、このコーナーの存続が危うい気がして…
って、こんなの載せたら余計だめっ!
今回、せめて拍手ボタンは自粛させていただきます(涙)