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その夜、俺は日が沈んでからは誰にも会わずに、お師匠様に言われた通り一人で部屋にジッとしていた。そのうち窓の外の満月が煌々と部屋を照らし出すと、お師匠様が静かに部屋に入ってきた。
袖と裾に銀の刺繍のある真っ白のケープを着たお師匠様は、俺が生まれてから一度も見たことがないような、もの凄く綺麗な男の子を連れていた。
髪がフワッと小さな顔の周りに広がって、その明るい茶色の髪に、金の縞が混じって月の光に煌く。大きな瞳はなんとも不思議な金色で、俺をジッと見詰めた。
お師匠様が合図すると、その子は運んできた壷を厳粛な顔してお師匠様に渡した、その瞬間、チラッと俺を見て悪戯そうに笑ってみせる。
(プルカ!?)
どうしてそう思ったのか分からないけど、その笑顔が「にゃっ!」って俺に話しかけるときのプルカの顔になんだか似てた。
「では転生の儀式を始めます。これからは誰も口を利かないように。いいですね?」
お師匠様の生真面目な顔が可笑しくて、俺は今にも吹き出しそうだったんだけど、そう言われて慌てて笑いを堪えた。プルカみたいな男の子の方を見たけど、その子も真面目な顔で部屋の隅に立っている。俺も真似して精一杯真面目な顔をしてみた。
服を脱いで裸になった俺をベットに仰向けに寝かせると、お師匠様が難しそうな呪文を唱えながら、壷に手を入れて俺の身体に何度も水をふりかけた。
それとも水じゃなかったのかもしれない。それが身体に降りかかるたびに、その飛沫がかかった箇所が熱を持ったように熱くなる。身体中がむず痒くて、爪で引っかこうとしたら、さっきの男の子が来て俺の両手を押さえてしまった。
思わず「放して。」って言いそうになったら、お師匠様が俺の口に人差し指を軽く当てて、俺はそれで声が出なくなってしまった。
「くふっ...ふうんっ…くうぅーん...」
なんだか動物の鳴き声みたいな声しか出せなくて、俺は身を捩って暴れた。身体がだんだん熱を持ってきて、全身がドクドク脈打ってるのが分かる。
「ぴゃあああー!」
お師匠様が俺の大事なモノに水をかけた途端、俺はベットの上で腰を跳ね上げた。
「ふんっ...くっ...ふあっ…くうぅ...」
呪文を唱えながら、お師匠様の指が軽く俺の全身をなぞる。指が触れるだけで身体中に電気が走って、俺の全身が震えた。
「ふいぃーんっ!」
お師匠様の指がツイっと俺のアソコの先っぽに触れて離れると、ソコから透明な液が糸を引いて流れ出した。それを何度か繰り返されると、イキたくてイキたくて、たまんなくなってしまった俺は「ふぃー、ふいぃー!」って何度も鳴き声を上げた。
それなのにお師匠様はそれ以上ソコに触ってくれないで、俺の足を開かせると、今度はお尻の中心に水を垂らした。
冷たい液体が何度も掛けられると、今度はソコがムズムズし出す。なんだかもっと奥まで入れて欲しくて、俺は自分からお尻を宙に突き出した。
「ふにゃっ!」
もうきっと俺は猫になってるんだ。だってこんな格好でも恥ずかしいなんて思わない。そんなことホントどうだっていい。ただもう全身のムズムズ、お尻の奥のむず痒さをなんとかして欲しい。もうそれだけ…。
俺がフニャフニャ鳴いてると、お師匠様がケープを脱いだ。その下は生まれたままの素っ裸。
普段は眼鏡なんか掛けて、静かで優しいお師匠様。
そのお師匠様がフルチンで、しかも勃起してたりして、それなのにすごーく大真面目な顔してて、俺は思わずニャッニャッって笑ってしまった。
でもお師匠様が俺の中に入ってきた途端、そんな余裕はなくなってしまう。
ふにゃぁん...気持ちいいにゃ…
お師匠様に揺さぶられながら、俺はうっとり目を閉じた。ニャンニャン、ニャンニャン。どっかで猫がうるさく鳴いてるのはきっと俺。さっきから痒くてたまんなかったところが、お師匠様に擦り上げられてすっごく気持ちがいい。
そうやってお師匠様の背中にしがみ付いていたかったのに、お師匠様が足を開いてベットに座ると、今度は俺を膝の上に抱えて下から突き始めた。
「ふにゃあっ!」
ちょっと抗議の声を上げてはみたけどでも、でもこれはこれでニャンだかいいかも!
そうしてたら、生暖かい舌を乳首に感じた。プルカに似た男の子がいつの間にか裸になって俺の身体を舐め回してる。
ニャンてこった!
「ふにいぃー!」
お師匠様に揺さぶり上げられながら、男の子の綺麗な口の中に俺のモノが咥え込まれる。とっても我慢できなくて、俺は生まれて初めての強烈な快感と共に思いっきり射精した。
「#@X&*^#!?X!!!」
その瞬間、俺の口から勝手に飛び出したのが俺の魔法名。残念ながらそれをここに書くわけにはいかない。俺の人間名と猫名を両方知ってる人間は、俺を自由に操ることが出来ちゃうんだそうだ。
「自分の名前は大事にするんですよ。」
ってお師匠様にも釘をさされた。
なかなかややこしい名前なんだけど、自分の口から出てきた名前だけに、お師匠様の言うとおり忘れる心配はなさそうだ。
その月夜の晩、俺の転生を手伝ってくれたのはやっぱりプルカだった。儀式が終わってお師匠様がいなくなってから、人の姿のままの俺達はずっと抱き合って過ごした。プルカには色々聞きたいことがあったはずなのに、なんだかそんなことはどうだってよくって、俺は月明かりに綺麗に光るプルカの全身を舐め回した。
耳を噛むとプルカが可愛い声でニャーニャー鳴いて、俺はお師匠様が俺にしたことをプルカにもしてあげた。
そして次の朝目が覚めたら、俺はすっかり浮気な猫になっていた。
プルカとはしばらく一緒にいて、お互い飽きると「じゃあまたね」ってことになって、それからは見境なし。
猫になった俺は、あんまり相手の見た目には拘らなくて、それよりもある種の独特の匂い、相手の持つフェロモンってやつに敏感。デブ猫のアキュナレスがモテモテの理由が、猫になってやっと分かった。
あいつ強烈なフェロモンをいっつも発散させてやがる。
だけどそれは俺も同じらしい。猫になってから相手には全く不自由していない。最初は呆れてたお師匠様だけど、俺のヒゲがバイアグラも真っ青の精力剤に使えるって分かってからは、見て見ない振りをしてくれている。
おっと、お喋りはもうお終い。俺、もう行かなきゃ。
初めて見る可愛い白猫が、俺に向かってウィンクしてるからね。
にゃんっ!
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後書き
今に始まったことではありませんが、また馬鹿な話を調子に乗って書いてます。猫好きの作者が自分でもいつかやるだろうと思っていた、猫ネタ。恥ずかしげもなくにゃんにゃん鳴かせてます(笑)。私的には天国ってものがあるとしたらこんな感じ?最近甘々な話を書いてなかったので、可愛く書いたつもりにゃ。(^_^;)