罰ゲーム

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ライン ドット

 

可愛い娘見つけた!

 

駅のホームをキョロキョロしながら歩いてた俺は、少し先の方に並んでる制服を着た女の子に目をつけた。

 

ふんふん、ちょっと背が高いけど贅沢は言わないことにしようっと。

 

後姿だけで判断すると顔は結構可愛いはず。制服のスカートがミニで、そっから覗く足が長くて綺麗。ショートの髪がまたいい感じ。その子の後ろにくっついて、その首筋にハアハア息をかけることを想像して、俺は早速興奮状態になってきた。

 

そう、俺の趣味は電車で高校生の女子狙いのち・か・ん・…。

 

いけないって分かっちゃいるけどね。これが止められない。言っとくけど女にもてないからやってるわけじゃないよ。一応大学生だし、変態の親父ってわけでもない。

 

なんていうか、あれだよ。万引きと一緒。金があっても、欲しくなくても、手が勝手に動いてどーでもいいもん盗んじゃうっていう、あれ。

 

やりたいだけなら女はいるし、別に付き合おうと思えば高校生の女の子とだって付き合えると思う。でもそういうのとはちょっと違うんだよねー。顔も知らない相手がどういう反応するかっていうか、やっちゃいけないことをやってる快感っていうか、捕まったらヤバイっていうスリルっていうの?

 

ま、病気だよね。間違いなく。

 

早速目をつけたその娘の後ろにさり気なく移動すると、俺はとりあえず電車がやってくるのを待った。

 

あのスカートは無いよな…。

 

人事ながら心配になってしまう危ういミニスカ…って俺が一番アブないんだけど。

 

彼女は電車が来ると入口付近の座席の近くに立って顔を伏せた。

 

これはいいかも。

 

気の強そうな娘はやっぱり不味いわけで、こういう風にちょっと大人しそうな感じの娘が最高。

 

俺は身体を斜めにしてその娘の左斜め後ろの立ち位置をゲットした。

 

(けど、ホント背高けえな。)

 

並ぶと上から見下ろすいつものポジションじゃなくて、ほぼ鼻が頭の天辺にくっつく感じ。ま、耳に息を吹きかけ易い?

 

電車が動き出してしばらくすると、俺は慣れた手つきでその娘の太腿を撫で回し始めた。彼女がピクッと身体を固くするのが分かって、こっちもアレが硬くなる。

 

ん?よっぽど運動してんのかな、この娘?

 

足がえらく筋肉質っていうか…、それでも俺は軽く膝を曲げてちょうどお尻のワレメ辺りに自分のアレを擦りつけるようにしながら、右手でお尻を触りだしたんだけど...

 

あれ?

 

やっぱりいつもと感触が違うような...

 

柔らかくてむっちりしたお尻の感触を期待してた俺は、堅くて締まったお尻の感触に戸惑った。

 

これってまるで…男のケツ?

 

ギクッとして慌てて手を離そうとした途端、後ろからガッチリ腕を捕まれた。耳元で低い声がする。

 

「痴漢みーつけた。」

「ひっ!」

 

俺は口の中で声にならない悲鳴を上げてガタガタ震え出した。

 

捕まったらヤバイって思うのが快感って言っても、実際に捕まったらなんてこと考えたこともない。気が付いたら周りに3人、同じ高校の制服を着た男がグルッと俺を取り囲んでいた。俺の右に立ってる男は俺よりでかくて捕まれた腕を振り払えそうにもない。

 

「ナオ、もういいよ。」

 

ってそいつが声を掛けると俺に触られてた子が振り向いた。

 

「えっ、痴漢ってこいつ?」

 

ちょっとびっくりしたような声で囁く。さっきから誰も大声で「痴漢だ!」って喚かないでくれるのがありがたかった。ひょっとしたら許してくれるつもりなのかも、って期待してしまう。

 

だけど次の駅に着くと、俺はトイレまで引きずられていって、そこで俺の腕を掴んでた奴に腹を蹴られた。

 

「俺らのガッコの女子に痴漢やってる奴ってお前だろ?」

 

人に思い切り蹴られるなんて初めてのことで、あまりの痛さにお腹を抱えて蹲った俺は、そのままなりふり構わずトイレの床に土下座した。

 

「ち、違います。そんなことしてません。痴漢なんてしたの今日が初めてです。本当です。もう二度としませんから、許して下さい。」

「嘘つけ。この変態!」

 

今度は肩を蹴られて俺はトイレの床に転がった。顔面目掛けて足が突き出されるのが見えて、思わず悲鳴を上げて腕で顔を庇うと、

 

「顔は止めなよ。」

 

って声がした。

 

完全に動転してた俺は、女の子の制服を着た子の顔をそれまで良く見てなかったんだけど、その時やっと涙目でその子の顔を見上げた。お尻の感触と声で男の子だったっのは分かってたけど、そう思って見ても綺麗な子でその制服姿が可愛いとか思ってしまう。

 

「何でだよ、ナオ?痴漢見つけたらボコボコにしてやろうって言ってたじゃんか。」

「そうだけどさ…。」

 

ナオって呼ばれた子がしゃがみこむと床に転がった俺の顎を持ち上げた。

 

「こいつ結構イケてるんだもん。」

「おい、ナオ…。」

「ほら、ただ殴るよりさ、あっちの方が効果あると思わない?」

「こいつと?ふーん…。ま、意外といけるかもな。」

「言われてみればそうかも…。」

 

それから4人は顔を突き合わせてなんだかボソボソ話し出した。俺はその間トイレの床にへたり込んで、なるべくしおらしく見えるように俯きながら、一生懸命逃げる隙を伺ってたんだけど、入口の方に4人で固まってるから脇をすり抜けて行くのは無理そうだった。

 

「俺んちは駄目だ。お袋がパートから戻って来るし。」

「俺も。今日は無理っぽい。」

「じゃあまた俺んち?」

「いいじゃん。お前んちどうせ引き篭もりの兄貴しか居ないだろ。」

「ちぇっ、いいけどさ。、またムチャクチャして汚すなよ。」

 

相談が纏まったのかナオっていう子以外の3人が俺の方にやって来て、俺の腕を掴むとそのまま引きずり上げた。

 

「財布と携帯出しな。」

「お金は全部上げるから、携帯は…。」

 

そう言いかけるといきなり頭を強く張られた。フラフラしながら携帯と財布を出すと、一番背の高い奴がそれを俺から取り上げて、抱えてたリュックに放り込んだ。

 

グルッと周りを高校生に囲まれながら、また電車に乗り込んだ。駅を2つ程過ぎると降ろされて、駅の裏に回ると自転車の後ろに座らされた。

 

「逃げたら携帯の番号に掛けまくって、お前が変態の痴漢だって言いふらすからな。」

「わ、分かってます。お願いだからこのことは誰にも、い、言わないで…。お金なら払います。何でも言うこと聞きますから。」

「へー、何でもねえ。」

 

そこで高校生達がいっせいにいやーな感じの笑い声を上げた。その笑い声になんだか背中に悪寒が走った俺は、慌てて言い足した。

 

「いや、その...何でもって言ってもだから、常識の範囲内っていうか...。」

「常識だって、痴漢の癖に。」

「いいんじゃない。俺ら常識の範囲内でやってるよな?」

「そうそう、全然いいって。」

 

またゲラゲラ大笑いされて、俺は意味が分からないまま卑屈な引き攣り笑いを返した。自転車から飛び降りて逃げても、直ぐに追いつかれそうだし、これ以上怒らせたら余計酷い目に遭わされそうで、俺はスピードを上げて走る自転車の後ろに跨って、制服を着た男の背中にしがみ付いた。だけど、その手を時々撫で回されていやーな予感がどんどん膨らむ。

 

連れてこられた先がごく普通の小奇麗な家だったから、俺はちょっと安心した。自転車を門の中に入れて停めると、一人がポケットから鍵を出して玄関の戸を開け、ボーっと立ってた俺は後ろから突き飛ばされて、その玄関の中に転がり込んだ。

ライン ドット

 

 

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