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「嫌だ!こんなとこじゃ嫌!」
そう言って部屋の中に入ろうとすると、腕を掴まれて服を剥ぎ取られた。
「馬鹿!シャツが破れ…あ…んん…ふっ…んっ…」
結局リビングまで這いずっていったところで、押え込まれてしまう。足を抱え込まれていきなり挿入された。
「いやっ、むり、むりっ…いたい…いやあー!」
俺が喚くと耳元で荒い息を上げたまま、祥平が動きを止めたけれど、離してはくれない。
「敬吾、息止めないで。」
「はっ…はあっ…」
「そう。ゆっくり吸って、吐いて…そのままゆっくり…」
「あっ…はっ…ああっ…」
繋がったまま、優しく首筋から胸に掛けて舌と指が何度も往復を繰り返した。
「ふうっ…んっ…んんっ…」
「もういい?」
じっとしてくれてるけど、中にいる祥平が時々苦しそうにビクっと動くのが感じられる。そこから溢れる熱い液に中が程よく濡れてきているのも…。
俺が背中に手を回すと、俺の良い所を上手に突いてきて、誰もいない…多分隣近所も出払っているはずの昼間のマンションで、俺は大声を上げてしまう。
繋がったまま、何度も何度もリビングの床でイカされて、声も出なくなるくらいグッタリしたまま、俺はどうやら少し気を失ってしまったらしい。
「敬吾、敬吾!」
「…んん…」
「ごめん、俺…」
「…るな…」
「え?なに?」
「謝る…くらいなら…んなこと…するな…」
「けいごお…」
何なんだ!昨日から一体全体?
そのまま祥平が俺をギュッと抱き締めて言った。
「俺には敬吾の代わりなんて居ないから。敬吾だけだから。」
「は?」
「敬吾が俺のもので良かった。」
「こら、買ったゴムも付けないで、好き放題しやがって。服は脱ぎ散らかすし…どうすんだよ!」
気が付けば既に夕方で、今からなんてとても出掛ける気がしない。
プリプリ怒る俺を風呂場に運ぶと、俺の機嫌を取りながら祥平が優しく身体を洗ってくれた。俺もこの時とばかり、バスタブに身体を沈めるとご奉仕させる。
「まだ乳首、勃ってるよ。」
「そ、それは、お前が昨日から散々弄り回すから…。」
「今、ピクってした。」
「もう触るなっ。いい加減痛いんだよ!後は自分でやるから、もう出てけ。」
「敬吾、動けないじゃん。もう何もしないから…ほら、腕上げて。」
温かいお湯に浸かって、スポンジで身体を擦られると気持ち良い。時差ボケのせいか急に眠気がしてきた。ウツラウツラした俺を抱き上げて、片手でバスルームのドアを開けた祥平がまたパタンとドアを閉じる。
「なに?眠いよ。布団に連れてって。」
「あー、ちょっと待って。えーっと、そこのタオル取って。ほら、髪が濡れてるから。」
「あ、うん。」
バスルームから出ると、祥平がキョロキョロ周りを見回した。
「なんだよ、さっきから。まだ誰も居ないだろ。少し寝かせろ。」
「はいはい。」
布団に身体を横たえたかどうかも覚えていない。しばらくぐっすり眠った俺は、祥平と和樹君の話声に目を覚ました。
(ああ…もう7時だ。)
服を着てリビングに顔を出すと、和樹君に挨拶する俺を祥平が心配そうに見た。
(よし、まだ反省モードだな。)
「喉乾いた!」
「オッケー。何飲みたいの?」
「ミネラルウォーター!」
「フィルターがあるから、加奈子さんミネラルウォーターは買わないんですよ。麦茶なら冷えてます。」
「じゃあ、それ!」
「さっき苺を買ってきたんですけど…。」
「それも食べる!祥平、洗ってきて!」
「はいはい。」
喉を鳴らして麦茶をがぶ飲みし、苺を頬張る俺を和樹君がジッと見た。
ハッ、しまった。和樹君の前で!
「ごめん、行儀悪くて。俺、その…寝起きはボーっとしちゃって、機嫌悪くなるんだよね。普段こんなワガママなわけじゃないよ。」
「あ、いえ、どうぞ遠慮無く。イチゴがお好きだって聞いたんで、沢山買って来ましたから。」
「そう?姉貴も好きだもんね。」
「はい。」
「へー、姉弟そろって甘い物好きなんだ。」
「いーじゃん、別に。」
「祥平さんは…」
「さっきから言ってんじゃん。気持ち悪いから祥平って呼べって。俺も和樹って呼んでるだろ。」
あれ、二人していつの間に仲良くなったんだろ?
「えっと…じゃあ祥平は野菜しか食べないって聞いたけど、それで平気なの?」
「まーね、たまに動物性蛋白も摂取するし。」
ん?
「敬吾のアレ。」
苺を吹き出しそうになった。
「な、おまえ…ゲホッ…」
「冗談だよ。ほんとに冗談が通じないなー。あんなものに栄養素なんて殆どないって。」
「人が食べてる時に…」
「そうそう。糖分、たんぱく質、炭水化物の配合は、食べてる物によってもかなり違ってくるし。」
誰もそんなこと聞いてないじゃん!
それにしても、こいつを親に紹介しようなんて、俺はなんて無謀なことを…。
俺が寝てる間に、祥平と和樹君が夕飯を作ってくれたらしい。そのうち姉貴が帰ってきて、早速飯になった。来てから何もしてない俺は、その後片付けを手伝うことにした。
「お母さんに電話して、明日行くって伝えたからね。」
「え?もう話したの?」
「お友達連れて行くって言っただけよ。」
「そっか。」
「野菜しか食べられないって、ちゃんと言っといたから。」
「そんなに和気合い合いと飯食う雰囲気になるかどうか…。」
「大丈夫よ。祥平君いい子だもん。お母さんは気に入るわよ。」
「うん。あいつ女受けはいいもんな。」
「そうねえ。お父さんとお兄ちゃんはどうかしらねえ?」
それを考えて、皿を濯ぎながら思わず、
「はあっ…。」
って溜息を吐くと、姉貴が呆れたように言った。
「やだ!ちょっと、しっかりしてよ。今からそんなんでどうすんの。」
そうは言うけど…。
次の日の土曜日も朝から小雨が降っていたけど、昼過ぎに出掛ける頃には止んだ。でも、Tシャツ一枚じゃ少し肌寒い。
姉貴と和樹君に激励されてマンションを出る。祥平がワインを持ってくれた。
2人で駅まで歩く間に、昨日からちょっと引っかかってたことを聞いてみる。
「あのさ、あの…昨日、コンビニで会っただろ?」
「あいつの恋人って奴?」
「うん。あの子、タイプだったの?」
「は?何言ってんのお前?」
「だって、良い声で鳴きそうなんて言ってたろ?その後やたらと欲情してたし、そういうのって…」
俺がそうブツブツ言ってたら、肩をガシッと掴まれた。
「敬吾、お前ってどうしてそういうボケたことばっかり言う?俺があんだけ全身で愛情表現してやってんのにまだ足りない?だったらお前の身体がぶっ壊れるまで、ヤリ続けてやろうか?」
「や…い、嫌です!」
「ほんっとに、このまま犯すぞ。」
「じょ、冗談だって!深い意味はないから。信じてます!俺だけだって信じてるよっ。」
ヒヨエェッ、びっくりした。けどああいうの、愛情表現って言うか?
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