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祥平はジュン君の推薦してくれたセラピストに行く事は行ったらしい。けど、結局そこには2、3回行っただけで止めた。もちろん肝心の事は何も話してない。
その後もセラピストを転々と替え、その度になんだかんだと文句を付けては、何の進展も無いままに1ヶ月が過ぎた。
その間、俺の身体は相変わらず無反応。
「病院行けよ。」
「いい…」
「心因性のものならともかく、何か原因あったらどうするのさ?」
「…。」
あんまり祥平が煩いから、病院に行って診て貰ったって嘘をついた。メンタルな問題だって言われたって、更に嘘をつく。
(だって、そうに決まってるし。)
はあ…でも、この頃自分でやっても勃たない。
このままだと本当にインポになりそうだったけど、祥平のセラピーは相変わらず…
going nowhere…。
親には何をしてるんだって煩く聞かれたけど、俺はその年の正月も家に帰らない事に決めた。
本当は少し祥平と離れた方が良いのかもしれない。けど、祥平を一人にして自分だけ親元に帰るのも嫌だった。
―――そしてもう直ぐクリスマスっていうある日。
祥平が熱を出して寝込んだ。
(鬼の撹乱?)
休暇が始まる前の金曜日にフラフラしながら帰ってきたと思ったら、そのままベッドに倒れこんで起き上がれなくなってしまった。
そして普段は滅多に病気しないせいか、病気の時はこれでもかって言うくらい大袈裟に騒ぐ。
「病院行く!」
「風邪だもん。寝てれば治るよ。」
「敬吾の鬼!Cold hearted bastard!もし悪い病気で俺が死んだらどうする!病院連れてけ!」
やれやれ。
「もしもし、ああ、はい、ナースお願いします。ええ、熱があって。23歳、男です。はあ、流感。Let it take its course。つまり寝てるしか無い訳ですね。はい。」
思った通り。病院に電話すると、来られちゃ迷惑っていう口調で、寝てれば治るし、来られても何も出来ないって言われた。
年寄りや子供ならともかく、若い元気な男が熱が出たくらいで、この流感が流行って忙しい時期に病院に来られても困るってこと。俺なんか一人でゲロ吐いてフラフラだった時も、寝てれば治るから来なくていいって言われたし。
どうせ俺に言われても納得しないだろうからってことで、祥平に直接ナースと話させた。
「けど熱あるし…別に普段は何とも。はあ…いや、頭が少し痛くて…ああ…はあ…」
どうやらやっぱりそのまま寝てろって言われたらしい。
「ちぇっ、あのナース。Fluで死ぬ事だってあるんだからな。」
「子供とか老人だろ。体力あるんだから大丈夫。寝てなって。」
って言う俺に向かって今度は、
「寒い!」
じゃあって、暖房入れると、
「喉乾く!乾燥させるな!」
しょうがないから毛布かけて上げると、
「重い!苦しくて眠れない!」
って。
ここまでワガママで煩い病人って…。しかもガタガタ震えてんじゃん。あー、もう!
「なにやってんだよ?」
「こうすると温いだろ?」
「お前、足が冷めてえよ。」
「直ぐ温まるから、我慢して。」
裸でないと眠れなくて、冬でも毛布を跳ね飛ばして寝る男だから…ま、これが一番手っ取り早い。
というわけで裸で隣に潜り込みました。
けど…
瞳が熱のせいで少し潤んでる。近くで見ると、長い睫毛が煙るようなほんのり染まった目元。白い肌に普段より赤い唇…息が荒くて…
ドキドキした。
「敬吾、勃ってる。」
うっ…
「き、気にするな!」
「気にするよ。久し振りじゃん。」
「放っときゃ、そのうち引っ込むから…」
うわっ、そういう目で見られると…
「俺に入れる?」
「ば、馬鹿!何言ってんだよ、病人のくせに!」
「俺、熱あるから抵抗しないよ。やりたいなら突っ込めば?」
掠れた声、細い腰…ぐったり投げ出された手足…
「黙れ。頼むから黙って!」
「いいよ。一回ぐらい好きにすれば?」
「しゃべるな!いいから黙って寝ろ!」
「だって俺、敬吾に…ゴホッ、ゲホッ、ゴボッ!」
だから黙ってろって言ったのに…。
「ほら、痰飲み込んじゃ駄目。ティッシュに吐き出して。」
「うう…gross…」
「しょうがないじゃん、病人なんだから。ほら、さっさと寝て。」
「ん…。」
っとに、手間のかかるやつ。
「もう足、冷たくないだろ?」
「敬吾は優しいね。何でそんな優しいの?」
「好きな人に優しいのは当たり前だろ?」
「俺が好き?」
「好き好き、大好き。」
やっと寝た…。
しばらくて祥平を起こさないように、俺はソロソロ身体を離すとベットから降りた。足音を立てないようにバスルームに行く。
ギンギン…俺の…。
久し振りに元気になった俺の息子は、全然萎える気配も無く、俺はさっきの祥平の顔を思い出してそこに手を添えると扱いた。
熱に浮かされた奇麗な顔…誘う声、瞳…
“俺に、入れる?”
あっ…はあっ…祥平…はっ…くっ…
久々の快感に、余りにも勿体無くて、やたら時間をかけて妄想してしまった。
祥平に入れる?ああ…どんなだろう?あのほっそりした腰、すべすべした白い身体…
はああっ…あ…祥平…ああ…
(しまった!)
手で受け損ねたアレがバスルームの床にべっとり。しかも、かなりな量。
けど、嬉しい!思わず床を舐めようかと思ったくらい。
良かったー。やっぱり変な病気じゃなかった!
けど何でいきなり復活したんだろ?やっぱ祥平のあのエッチい顔。あんな事言うなんて、あいつひょっとしてわざと?
ま、この際だからもう一回。
いや、最後にもう一回だけ…
バスルームの痕跡を消して、シャワーを浴びてからベットに戻ると、俺はそっと祥平の横に身体を横たえた。
(あれ、少し熱下がったかな?息もさっきほど荒く無いし。ああ、良かった。)
スヤスヤ眠る顔はあどけなくて、さっきまでのあの顔が嘘みたいだ。俺はそっと祥平の背中に手を回すと抱きしめた。
こうしてれば、俺の可愛い天使。
熱があって辛い癖に突っ張って…。
ひょっとして俺、また試されたのかな?もしあのまま祥平を抱いてたら、人間失格とか?
これからどれくらい試されればいいんだろう?幾つテストにパスしたら信用してくれるのかな?そもそも俺のスコアは今の所…
浮気は大減点だよなあ。本来なら退学の所をお情けで留年くらいにしてもらったとして、今日は赤点は免れたかな?
とりあえずさっき3発も抜いたし。これで誘惑に負ける事も無いっと…。
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