旧正月

2

ライン ドット

家に着くと、早速祥平が俺の耳を舐め回した。

 

「このままやる?」

「いや…それはちょっと…。」

「じゃあ一回位俺に入れる?折角このカッコだし。」

「う、うん…。ホントにいいの?」

「いいよ。」

 

ベットに座ると、

 

「ちょっと目瞑ってて。」って可愛くお願いされたから、俺はドキドキしながら目を閉じた。

 

ひょっとして、これが俺の初体験?

 

「はい、いいよ。」

 

ひゃっ!

 

目を開けた途端、目の前に突然丸くて白くてツルツルしたものが…。

 

ドレスの裾を捲くった祥平が四つん這いになって、こっちにお尻を向けてた。

 

祥平って色白いんだよなー。俺のこと体毛が薄いって言うけど、祥平なんてもっとだし。なんて言うか…こう、小さいけど適度に丸みがあって、プリッとしてて、噛み付きたいような可愛いお尻。

 

しばらくボケッと見とれてたら祥平が俺の方に来た。

 

「ほら、触って。」

 

俺に身体を押し付けて膝立ちになると、俺の右手を取って自分のお尻に触らせてくれる。

 

あー、やっぱスベスベする。ちょっと冷んやりして気持ちいいっ!

 

そーっと撫で回してると、

 

「やるの?どうすんの?」

 

って可笑しそうに聞かれた。

 

「本当にいいの?」

「いいってば。」

「あの…舐めてみてもいい?」

「俺がやると嫌って言う癖に。」

「だって…」

「いいよ。じゃあ、ほら。」

 

そう言うとまた四つん這いになってお尻をこっちに向けてくれた。

 

あーんっ。

 

カプッ。

 

「こら、噛むな!」

「ご、ごめん。」

 

ゴンッて膝を蹴られてしまった。でも…プリプリって美味しそうで、つい…。

 

「噛まないから、ちょっと舐めさせて。」

「お前…意外と趣味悪りいな。」

「えー、なんで?この辺とか、すっごいスベスベして気持ちいいもん。」

 

そう言いながら、お尻と太腿の境目の丸みのある部分を両手でクルクル撫でてみた。

 

「好きにすれば。」

 

はーい。

 

ペロペロ、チュッチュッ、カプカプ…。噛まない程度に、痛くないように時々こっそり歯を立ててみる。

 

あー、もう食べてしまいたい。

 

「もういい加減にしろ、気色悪りい。やるならサッサとやれ!」

「ごめん…」

 

ホントに気持ち悪いのかな?そう言えばアソコも元気ないかも。

 

俺は「恥ずかしいからいやっ!」って口では言うけど、実は祥平にお尻舐められるのすっげえ気持ちいいんだけど…。

 

俺ってこんなことまで下手なの?

 

しかも「サッサとやれ!」って言ったくせに、ちょこっと指を入れようとしただけで…。

 

「痛い、無理、やっぱしばらく使ってないから。」って、大げさに騒ぎ出した。

 

どうせそんなことだろうと思った。

 

「…最初からさせてくれる気ないくせに…。」

「まあそう言わないで、ね。口でしてあげるから。」

 

そう言うとサッサと俺の下半身を剥き出しにして、音を立てて吸いはじめた。

 

(あー、これって…変…もーわけ分かんない…。)

 

奇麗な女が上目遣いに俺を見上げて、ソコをしゃぶり立てる。足がガクガクして膝が震える。

 

「敬吾、やーらしい顔、そういう顔されると我慢できない…。」

「わ、ちょっと!」

 

(結局そのカッコでやる?)

 

はあっ…ふうん…。

 

俺を見下ろす顔は女…けど俺の中を突き上げる硬くて熱いそれは男…。

 

「敬吾…感じてるね…好きなの…こういうの?」

「んっ…ドレス…汚れっ…あっ…ふ…うんっ…」

「いいよ、手に出して…。」

「はあっ…あ…ああっ…」

 

終わった後床に倒れ込んでぐったりしてる俺のおでこに軽くキスすると、祥平は口笛を吹きながらバスルームの方に歩いて行った。

 

なんか…怖かった…。

 

気が付くとちょっと涙が出てた。まるで変な世界にトリップしたみたい。

 

バスルームの前のヴァニティの床にドレスや鬘が点々と落ちてる。祥平が鼻歌を歌いながらシャワーを浴びてた。思った通り殆ど化粧はしてなかったらしくて、クルっと振り向くといつもの祥平がいた。

 

「おいでよ。一緒に入ろう。」

 

思わず祥平にしがみ付くと言った。

 

「祥平、お帰り!」

 

祥平には笑われたけど、俺はやっぱりいつもの祥平がいい!

 

それにしても…。俺は女はまったく駄目…なはずなのに…。いつの間にかチャイナ・ドレスの美人を見ると密かに萌え…。

 

月曜日に会社に行くと、俺に美人の彼女が居るっていう噂が広まっていて、フィリピン人の女の子が俺に聞いた。

 

「ひょっとしてケーゴの彼女、赤いドレス着てた背の高い人?」

「え?そうだけど…。」

「あー、やっぱりあれケーゴだったんだー!良く似てたけど間違いかと思った!TVに映ってたよー!」

「ほんとに!?」

 

他にも何人か俺をTVで見たっていう人がいた。皆が口を揃えて「見間違いかと思った。」って言うのは、やっぱり一緒に映ってた美人が俺と釣り合わないせい?

 

家に帰ってトレッドミルで走った。ただでさえ祥平と俺じゃ釣り合わないのに、太ったりしたら目も当てられない。3マイルも走らないうちに心臓バクバクいわせてると、祥平が部屋に飛び込んできた。

 

「敬吾!俺のメール見た?」

「お帰り。メールって?」

「まだ見てないの?こっち来て!」

 

祥平がラップトップを開けるとメディア・プレーヤーをスタートさせた。

 

「友達がさー、フォックス・ニュースのクリップ送ってくれたんだよねー。」

 

昨日のパレードのニュース・ストーリーで、ドラゴン・ダンスの映像が流れ、カメラが観客の姿を捉えるたびに、祥平の顔がアップで何度か映った。

 

絵になるもんなー。

 

それに引き換えその後ろに映る俺の間抜け面…。明らかに祥平に見とれてるし…口開いてるし。

 

「これ親父の会社に送り付けてやろうかなー。あんたの息子は立派なオカマになりましたって。」

「や、止めなよ…。」

 

詳しい事は分からないけど、祥平は家族とは仲が良くないらしい。

 

「敬吾…俺に見とれてたね。」

「すげー奇麗だったし…。」

「しょっちゅうだと飽きるけど、ああいうのもたまにはいいよな!敬吾もしっかり感じてくれてたみたいだし。やっぱ時々は刺激が必要…。」

 

そう言って祥平がフフっと笑った。刺激って…今度はなんだ?

ライン ドット

 

サンフランシスコのチャイナ・タウンについて「日記もどき」に書いてみました。「チャイナタウン」2007.8.9BLとはまるで無関係な話です(汗)。

 

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