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何でもガイは元々はストレートだったんだけど、昔の彼女に誘われて彼女の婚約者と3人でヤッて以来、それに嵌まってしまったらしい。
彼女が婚約者に「僕からのウェディング・ギフトは何が良い?」って聞かれて、ガイと3人で寝たいって言ったら婚約者がOKしたそうだ。ガイもOKしたんだから根っからのストレートじゃなかったのかも知れない。
ちなみにその婚約者って言うのが、名前を聞けば誰でも知ってるバントのギタリストっていうんで更に驚く!
いわゆるこっちで3Pって言うと、男一人に女二人っていうのが「普通」で、女一人に男二人っていうのは聞いた事が無い。
「で、ガイは男に嵌められながら女をヤルのが好きなんだよ。ま、これがホントのバイかな。」
(違うと思うよー。バイって言うのはそういう意味じゃ決して無いと…。)
「けど、そういう趣味の女を見つけるのが難しいらしくて、アイリスとはだから長続きしてるらしいぜ。前はもう少しおっぱいのデカイ若い子だったけど、振られたみたいだな。」
ふと、嫌な予感がして聞いてみた。
「まさか、祥平…もしかして…その…。」
「昔ね。一回。」
「へ、変態!」
「ちょっと興味あっただけだよ。敬吾こそすぐホイホイ男の部屋について行くんじゃない!」
「だって…そんな…普通彼女がいるって聞いたらストレートだって思うだろ!」
「お前ってなんの進歩もないわけ?2階からの景色見せる、って言われて俺に食われたの忘れた?同じ手に二度も引っかかるか、普通?」
(く、食われたって…。)
「とにかく、俺の側から勝手に離れるなよ!」
祥平の後から席に戻るとアイリスは居なくなっていた。悪い事したような気もするけど…やっぱりああいう話を聞くと気持ち悪いし、どういう顔していいか分かんないから、ほっとした。
ジュンが俺の横に来て座るとクルっとした目を輝かせて俺を見つめた。
「びっくりした!ショーン、君の事凄く大事にしてるんだね。彼のああいうとこ初めて見た。羨ましいなー。」
「え、そお?」
「うん!彼って奇麗だけどいつも無表情だし、クールな感じじゃない?きっとケーゴは特別なんだね。」
「うるさい、ジュン!あっち行ってろ!」
「オー、マーイ!ショーンが照れてる。」
祥平に頭を小突かれて、ジュンが笑いながら立って行った。
「俺を無視するから。」って言ったせいか、祥平は会話に俺を入れるように話題を振ってくれるようになった。それでなくても開いた隣の席に、次々に人がやって来て俺に話し掛けてくる。祥平が人気者のせいか、みんな俺にも興味があるらしい。
バークレーの学生が多かったけど、中にはセラピスト志望っていう人も居て、俺はちょっと身構えてしまった。彼は例のガイ君の同級生で、何とそのガイ君もセラピストになるべく、市内の学校に通ってるらしい。
やっぱりセラピーなんかに掛かるのは止そうと思った。
ディナーの後のデザートはリビングでって事になったけど、ジュン君が作ったっていうビーガン・ケーキは…不味かった。
ベジタリアンの食事を不味いと思った事は無かったけど、バターも卵も入っていないケーキはボロボロに崩れて砂のようで、一口食べて吐きそうになった。
祥平はケーキには触りもしなかった。俺もケーキをこっそりキッチンのごみ箱に捨てると、ジュリアだかラティーシャだかが持って来た、苺にチョコの掛かったデザートを食べた。こっちは激ウマ!
チョコ苺と甘いシャンパンを飲んで、俺はすっかりご機嫌になった。
皆に色々話し掛けられてもう少し居たかったのに、12時近くなって祥平に引きずられるみたいにしてリフトに乗せられた。
ジュン君も他の人も盛んに引き止めてくれたのに…。
「明日も休みなんだからいいじゃん。泊まってっても良いってせっかく言ってくれてるのに。」
「駄目!」
「どうしてさ?俺達、感謝祭の孤児なんでしょ?皆で一緒に一晩…。」
「乱交するの?」
「は?」
「だからオージー、これからそうなるの!」
(嘘…うそおっ!)
目を丸くする俺に祥平がとどめを刺した。
「何でお前に高いシャンパンがぶ飲みさせると思ってんだよ。俺と一緒にいるから良いケツだと思われてんだよ。」
(ひ、酷い…あんまりだ…そんな目で見られてたなんて…。)
「な、何でそんな奴等と友達なんだよ!どうして俺を連れて来たんだよ!」
「だって敬吾が来たそうだったし…。」
「乱交パーティーなんて言わなかったじゃないか!」
「落ち着けよ。ちゃんと連れ出してやったろ。」
車に乗ってもプリプリしてる俺に、祥平が呆れたような声を出した。
「そんなに怒るような事じゃないだろ?別に何もなかったんだし…。」
「そういう問題じゃない!何で最初から説明してくれないんだよ!」
「そしたら敬吾、行かないって言うだろ?」
「当たり前だ!」
祥平が俺の顔に伸ばしてきた手を思いっきり叩いてやった。
「…痛て…。」
「自業自得!」
「分かった、悪かったよ。俺もちょっとさ、あいつらに敬吾の事見せびらかしたかったっていうか…。もうあいつらとは付き合わないから、そう怒るなよ。」
(見せびらかすって…。)
「あのさ…。俺はいたって普通なんだよ。見た目も普通!見せびらかして自慢できるようなもんじゃないし、変態相手に自慢されてもちっとも嬉しくない!」
「さっきから変態、変態って。自分だってゲイじゃん。」
「そう!俺はすごくまっとうなゲイなんだよ!女と3人でやるとか、乱交なんて変態プレイは考えただけで吐きそう!」
祥平が低い声で笑った。
「何だよ!何が可笑しい!」
「フフっ。敬吾が変態プレーなんて…ヤラシイ事言うから…ほら、勃っちゃった。なあ、どっかで車停めてやんない?」
「はああ!馬鹿か!一遍死ね!やるかそんなん!」
「怒った顔…いいね…もっと言ってよ。」
からかわれてるのか本気か分からなくて、俺は取りあえず黙った。夜とはいえ、どっかの道端でやるなんて絶対ごめんだ。
祥平がクスクス笑い出した。やっぱりからかわれてた!
時々機嫌を取るように話し掛けてくる祥平を無視して、俺は家までダンマリで通した。
「なあ、いい加減に機嫌直せよ。」
帰ってから祥平の煎れてくれた紅茶は美味しかったけど…。
「…俺、祥平と住む自信無い…。」
「え?」
「やっぱ、俺…お前の事何も知らないし…。今日みたいな事あると…。」
「…敬吾…。」
突然祥平が俺に縋りついて…泣いてる…えー!?
「ごめん。ごめんなさい!もう二度とあいつらと付き合わないから!そんな事言わないで!俺、敬吾と一緒にいられなかったら死ぬ、死んじゃう!」
「…ちょ、ちょっと、祥平!」
「お願いだから俺と一緒に住んで!けーごー!」
「わ、分かったから…落ち着いて。」
「ほんとに?」
「う、うん。」
「良かったー!」
って…泣いてないし。思いっきりフェイク…何て奴!
「寝る!」
「じゃあ一緒にシャワー浴びよう!」
「祥平は出かける前に浴びたろ。俺は“一人”でゆっくり…。」
「“一人”でヤルなんて…たまにはその方がいい?」
「誰がヤルって言った!」
こんな奴と一緒に住むって…俺、ホントに大丈夫なのか?
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ターキーがパサパサなのは作り方が下手だからで、上手な人が焼いたらそれなりに美味しいもんだと思います。コツは何度もオーブンを開けて、ターキーにグレイビーをかけまわすこと(らしい)。クランベリー・ソースも慣れれば平気。ただサンクスギビング以外の時にまでワザワザ作って食べたいと思うようなもんじゃないかも。
ちなみにロック界の人にはバイが多い気がします。ゲイっていうよりバイ。どうしてかっていうのは?ガイ君のモデルになってる人から聞いた話では、元カレと3人でやりたいっていう提案をその婚約者のギタリストは大喜びで受けたとか。まあ誰とは言いませんが、その彼女とももう離婚してるし。この話ももう時効だろうってことで…書いちゃったww
ついでに言えば、某所にこういう家があることはありますが、作者は外から見ただけです。住んでる人はきっとごく普通のとってもナイスな人達でしょう。勝手に妄想ネタに使ってごめんなさいっ(汗)。